WTFテコンドーの試合で「反則」や「減点」がどのような行為で判定されるのか・をまとめていきます。
テコンドー初心者や、テコンドーをみるのが初めての方の参考になれば幸いです。なかなかシビアで分かりにくいルールもありますが、これもテコンドーの面白さの一つかもしれませんね…
Photo by Singapore 2010 Youth Olympic Games
テコンドーにおける「反則」とは?
WTFテコンドーの試合において反則には
・警告(キョンゴ)
・減点(カムチョン)
の二種類があります。
これらどちらかに該当する行為をしたと審判が判断すると、「反則点(-)」が溜まります。そして、その点数が-4点に達した時点で反則負け・となるのです。
「警告」に該当する行為の場合−0.5点
「減点」に該当する行為の場合−1点
が引かれていきます。
この二つの反則行為に引っかからないよう、試合に臨む・というわけですね!
以下、警告・減点に該当する行為をそれぞれ挙げていきます。
反則:警告(キョンゴ)に当たる行為
警告に当たる行為は、減点行為よりも数が多く注意が必要です。一回の警告で引かれる点は0.5点ですが、繰り返すと後が無くなり自身の焦りにつながります。
境界線から両足を出してはいけない
テコンドーの試合は、8メートル四方のライン上で行われます。基本的に、このラインから両足を出してはいけません。(ただし、相手が行った禁止行為のせいでラインから出た場合は警告にはならない)
敵に背中を見せてはいけない
相手の攻撃を避ける際や距離を取るために、背中を向けてはいけません。
わざとこけてはいけない
相手の蹴りを避ける際はもちろん、自分の蹴りを放った後のカウンター防止のためわざとこけるのはNGです。
逃げてばっかり・消極的な態度
相手にいつまでたっても攻撃を仕掛けない・逃げてばっかりで試合にならない場合、警告になる可能性があります。
相手をホールドする行為全般
相手を故意に絞めたり、抱きついて動きを止めたりなどの行為は警告されます。テコンドーらしく蹴りで戦いましょう。
腰から下への攻撃
テコンドーにおいて、腰から下・足や金的はポイントの対象外です。当たっても点数にならず反則点を取られてしまいます。
「やられました!」はダメ
試合の最中、「怪我をしたふり」をしてはいけません。同情を誘っても、試合に勝つことはできません。
頭突き・膝蹴り
テコンドーの試合において、これらの攻撃方法は禁止されています。
減点(カムチョン)に当たる「反則」
減点に当たる行為をした場合、-1点となります。気をつけないとあっという間に反則点が溜まりますので、注意したい項目です。
倒れた相手への追撃
攻撃を受けダウンした相手の追撃は禁止です。当たってもポイントになりません。見ていても不快になりますね。
相手の蹴り足を手で押す・絡める
相手の蹴りを手で押したり、絡め取ってバランスを崩させたり等は減点となります。
手で相手の顔へわざと攻撃
パンチや手刀で相手の顔面を攻撃してはいけません。
「離れなさい」の指示に従わない
カルリョ(相手から離れる)の指示があったにもかかわらず、無視して相手への攻撃を続ける行為は減点になります。
大会運営局や審判・相手選手への暴言
運営側や相手選手・コーチ人への侮辱・暴言は減点となります。
まとめ
以上のように、WTFテコンドーは厳正なルールに従い試合を進めていきます。
テコンドーのルールは移り変わりが激しく、去年まで良かったものが今年はダメ・ということも十分あり得ます(もちろん逆も)
次のオリンピックまでに、今回まとめた反則内容がどこまで変わるのか,,,もし変わった場合は、追記していきます!
この記事を書いた人
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旭川テコンドー道場・道場長。
WTF世界テコンドー連盟公認四段
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